◆SS 2020卒業
私は小学生の時、すくすくキッズテンによく参加させていただいていました。すくすくのお知らせが配られるたびに、行きたい教室が多くて何に参加しようかとても迷っていたのを思い出します。どの活動でも、先生方が楽しく丁寧に教えてくださっていたので、この活動に参加した日々は、今でも大切な思い出です。
私が特に大好きだったものは「手話」です。小学1年生の時、初めてすくすくに参加してみようと思った時に目にとまり、それからは毎回の活動が楽しみで6年生まで通い続けていました。
小学3年生の頃だったでしょうか、私が母と買い物に行った時のことでした。レジに並んでいると、ひとつ前に並ばれている人の後ろ姿に見覚えがありました。そう、手話を教えにきてくださる、聴覚に障がいをお持ちの講師の先生でした。私は声をかけたい、でも分かってもらえるだろうか、、、と一瞬思い悩みましたが、勇気をだして話しかけました。最初、先生は驚かれましたが、先生に教えて頂いた手話を使い「わたしの名前は●●です。」と言いました。先生は私を覚えてくださっていて、顔をほころばせ、隣にいた母を見て「家族?」と聞かれました。簡単な手話しか知らなかった私は後はもう嬉しくてうなずくだけでしたが、いままで手話を覚えていてよかったと思えたし、たった2つの言葉だけでも通じ合えた、それが心に残りました。
ただただ楽しくて通っていたすくすく教室。でも、今思えば地域の人たちと交流することで、楽しさ以上になにかもっと大切なことを教わったのだと思います。今の自分の中にはどこかにすくすく教室があって、それが地域を大切に思うことにつながっているそんな気がします。